階段と車椅子の搬送

階段のある家

2012年01月08日(日)

昨日観たテレビで、大分県のあるお宅を拝見しました。そのお宅は小高い丘のてっぺんにあって、玄関にたどり着くまでには階段を優に100段は登らなければならなそうでした。その階段を見て私が思ったのは、もし体が不自由になった時、それでもこの家に住めるだろうかということでした。私も昔、階段をちょっと登るような高台の家にあこがれていました。でも、社会福祉士の研修でデイサービスに行った時、ほんの数段・・・どころか、たった一歩の段差でも車椅子での搬送がものすごく難しいことを実感し、それ以来、平板な土地に立つ家がいいと思うようになりました。

玄関の敷居から車椅子を出す・・・それほど難しいことではないように思うかもわかりませんが、要介護者が100キロもあるような体躯の方なら男性職員でも搬送は難しく、家族総出で手伝ってもらって、やっとという感じでした。また、傾斜が緩くても斜面は危険で、車椅子はもとより、杖をついて歩ける要介護者でも、腰のあたりをしっかりと掴んでいないと倒れる危険性がありました。腰でも痛めようものなら、それを境にして高齢者はどんどん衰えてしまいますから、かなり神経を使いました。スロープに手すりをつけているご家庭もあり、これを伝って歩けば安全だとも思うのですが、これ、後ろにひっくり返ったりするんですよね。一人の歩行は避けたほうが無難です。

母も老いるに従って、わずか5センチの段差でも足が上がりきらなくなりましたから、階段を登る必要のある家だったらとても外出など無理になっていたかもしれません。でも、階段のある家で介護が必要になっても、施設の職員はデイサービスなどが利用できるよう、搬送の工夫をしてくれますから、積極的に福祉のプロの手を借りるようにしてください。閉じこもりは寝たきりにつながってしまう危険性がありますから、遠慮せずに手を借りましょう。


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