母の介護を娘がする時でも問題は起きる

娘が介護ならラッキー?

2013年01月18日(金)

社会福祉士として本格的に福祉の仕事を始めてから、もうすぐ一年になります。親の介護問題で苦しんでいる方たちの身になって・・・とがんばってきましたが、これほど親子という関係が、また兄弟や親戚という関係が複雑で面倒なものだとは思ってもいませんでした。

「娘に介護してもらえるお母さんって、幸せですね」と、私が母を介護していた時に友人知人からずいぶん言われたものでしたが、そのたびに、「介護って、そう簡単に割り切れるものじゃない。もうやだ、逃げたい。」そう心の中で思っていて、それが罪悪感にもなっていました。それって、私だけではなかったんですね。親の介護をしている方たちの多くがそういう思いの中で葛藤しているということを、肌身に感じています。

「介護」という問題が発生すると、娘だろうがなんだろうか大変なものは大変なんです。なにしろ生身の体と心をそっくりズッシリ背負うことになるのですから、そのしんどいことといったらありません。私の場合には、それほど母と子の間に難しい問題が横たわっていたわけではありませんが、もしそこに、親子の解決しがたい根深い葛藤なんていうものがあったとしたら、「親子の愛情」なんていう綺麗ごとはみごとに吹っ飛んでしまいます。

「私には親の資格がないんだよ」と涙したお婆ちゃんは、中学1年生の娘を置いて他の男性の下に走り、離婚した過去を引き摺って生き続けてきました。身寄りがなくなり、生活保護を受けて暮らす母を不憫に思い、最近になって娘は母を家に呼びよせましたが、心の奥底でやはり母を許せない。母親はそんな娘の顔色を伺いながら、びくびくと暮らしていました。日々衰え、やがて失禁が始まった母に暴力を振るうようになって、私の出番。母親を施設に保護しようとしましたが、それでも娘のそばにいたいと言う母親。自分の人生を決めるのは自分、そう思っていまは見守るだけにしています・・・。


QLOOK ANALYTICS