親の介護は子供の義務なのか、犠牲なのか?

親の介護もカネ次第

2013年03月03日(日)

少し前になりますが、読売新聞にニュースキャスターの安藤優子さんが母親の介護について語られているインタビュー記事が掲載されていました。その記事がどこかにないかなあと思ってネットを探していましたら、昨年8月、『婦人公論』でも精神科医の和田秀樹さんと親の介護について対談されているんですね。その対談をちょっと批判めいて書いている記事を見つけました。対談のタイトルは「子どもにできる介護には限界があります」だったそうです。

安藤氏は認知症の母をホームに入所させようとしたのですが、嫌がる母親を見て一度は自分が引き取ることを考えたそうです。しかし、「うちに来ているお手伝いさん」が、自宅介護の厳しさを主張し反対、そこでハッと我に返り、入所を決意したとのこと。

確かにまあ、葛藤はあったと思います。思いますけど~、正直なところ「うちに来ているお手伝いさん」のくだりで、瞬間ササーッと引いてしまったプアーウーマンの筆者でした。介護においては、子どもの肉体的・精神的負担だけでなく、経済的負担も避けて通れない問題です。(中略)介護者になっても自分らしく仕事で輝ける自信はありますか。それが、実の親でなく義父母でも? 介護によって自分のキャリアや自分らしい人生をあきらめたくないならば、安藤氏のようにバリバリ稼ぐしかないかもしれません。


実は読売新聞にも「うちに来ているお手伝いさん」のくだりがありました。そして私も(自称)「プアーウーマン」さんと同じように、ササ~ッと引いてしまいました。親の介護で苦しんでいる方の中には、介護にかかる費用捻出に頭を悩ませている方がいっぱいいます。介護保険で一割負担ならいいじゃない・・・と思うかもわかりませんが、ギリギリの収入で生活している方にとっては一割でもかなりの負担になります。介護度があがればあがるほどかかる費用も大きくなってしまいます。

介護のために離職しなければならず、収入源がなくなってしまったという方もいますし、それどころか、親の年金をあてにして生活しているため、親を施設に入られたら収入源がなくなってしまうというケースもあって、その場合、親の介護にお金をかけなくないという理由で在宅介護になってしまったりします。そこで起きる虐待は深刻です。

安藤さんのように、ハッと我に返る余裕なんてない方がいっぱいいます。読売新聞には、母親が施設で描いている絵を集めて個展を開いてあげた、ということも書かれていました。私の接している介護の現場からは別世界を見ているような話でした。立派に額装されたお母様の絵を手に微笑む安藤さんを見て、(お金がすべてを解決するとは思いませんが)「そういうことなの?」と思った私。なんだかなあ・・・。


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