親の介護が終わると、介護放棄をしていた兄弟姉妹から財産分与の要求が・・・

介護が終わって財産残って

2011年05月20日(金)

私の場合、母が亡くなったことが契機となって姉との関係が改善されました。財産問題などで特に揉めなかったことが幸いしたのだと思います。でもたいていの場合、財産の問題が関わってくると、当事者亡き後も大変なことになるようです。私の近所に住む女性は次女ですが、遠く離れて住む2人の姉に代わって母親の介護を引き受けていました。この方の母親はかなり進んだ認知症で、夕方になるとしばしば徘徊を繰り返していました。

私が引っ越してきた当時はまだ顕著な症状は見られなかったのですが、1年、2年と経つうちに「娘は幼稚園に行っています」などと言うようになり、それから急激に認知症が進んでしまったようでした。幸いご近所同士に理解があったので、徘徊している母親に声をかけてくれたり、女性が帰宅するまで家の中に呼び寄せてくれたりで、大きな事故もなく過ごしていましたが、この状態では自宅での介護は難しくなります。ついに特別養護老人ホームに入所させることにしました。

その途端、普段は電話すらかけてこない姉2人が「なぜ入所させる」「なぜ家で面倒を見ない」と言って家に乗り込んできたそうです。母親をホームに入所させるのは家の恥だというのです。そこまで言うのなら、自分たちが介護を引き受ければよいものを、そういう提案は絶対にしません。身勝手なものですね。散々揉めたそうですが、どうしても家では見られないという結論に達し、ついにホームに入所させました。それから亡くなるまで5年間、姉2人はついぞホームに母親を訪ねることはありませんでしたが、母親が亡くなった途端、介護放棄していたことなどどこ吹く風、財産の分与を要求してきたそうです。しかも対等に分けろと・・・。

民法上では「寄与分」という制度が認められていて、介護した人にはそれなりの寄与分を要求することができるらしいのですが、肉親の介護の場合「扶養の範囲」ということになり、なかなか認められないようです。「介護損」なんていう言葉は言いたくありませんが、もう少し介護者が報われるような法整備があってもいいように思います。感情では片付かない介護。だからこそ法を頼りにしたいのです。


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