介護保険で住宅を改修。手すりをつけることで母の介護が楽になった。

介護保険で住宅改修

2011年05月26日(木)

母は次第に足腰が弱ってゆきました。70歳代はまだまだ元気でしたが、80の声を聞いた途端、生活能力が急激に落ちていったように思います。ベットから立ち上がるのも大変になり、杖なしでは歩けない状態になると、家の中のちょっとした段差も気にかかるようになりました。玄関のほんの10センチほどの敷居もまたげないのです。おぼつかない足取りの母を見ているといまにも転びそうで、ハラハラのし通しでした。

手すりをつければ安全かな?そう思いたち、早速建築屋さんにお願いをして玄関の上がりかまち、廊下、トイレなど、母が移動するあらゆる場所に手すりをつけてもらうことにしました。あまりよく覚えていないのですが、改修費用は20万円近くかかったと思います。住宅改修費は「介護保険」で補いましたから、負担を感じることはありませんでした。

「手すりがあるのとないのとではこんなにも労力が違うのか!」これが手すりがついたときの実感です。たとえば洋式トイレ。いったん座ると介助なしでは立ち上がれなかった母が、手すりにしがみつけばなんとか自力で立ち上がれるようになりました。背負うようにして家の中に担ぎ入れなければならなかった玄関も、手すりに掴まらせれば、後ろから少し支えるだけで上がれるようになりました。老人とはいえ体重は40~50キロありますから、介助の仕方をひとつ間違えると、介護する人が腰を痛めてしまうなんていうことにもなりかねません。施設職員の中には腰を痛めている人がとても多いというのも頷けますね。

介護保険で住宅が改修できることを知らない方も多いかと思いますが、要介護者等が自宅に手すりを取付けるといった住宅改修を行おうとする時には、必要書類を添えて申請し、工事完成後に改修費用の領収書等などを提出すれば、費用の9割相当額が償還払い(一時、費用を立替ておかなければなりません)で支給されるんですよ。介護保険で認められている改修には、手すりの取付け、段差の解消、滑りの防止、移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更、引き戸等への扉の取替え(バリアフリーですね)、洋式便器等への便器の取替などがあります。

外回り(急な階段など)も保険の対象になっているようですから、ケアマネージャーや福祉協議会、行政の福祉課などに相談してみるとよいでしょう。支給額は支給限度基準額(20 万円)の9 割(18 万円)が上限ですからあまり大々的な改修工事はできませんが、少しの改修でも十分にその意義はあります。介護される人のためにも介護する人のためにも利用したい制度です。


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