ユニット型の特別養護老人ホームなら母も安心して預けられたのではないだろうか

ユニット型の特別養護老人ホーム

2011年05月28日(土)

今日、母がお世話になっていた特別養護老人ホームが、別の場所に新しくユニット型の施設を開設したというので見学に行ってきました。高い理念を持った施設長がさらに高齢者福祉の充実を図りたいということで、ユニット型の施設を開設されたのです。

行ってみて本当におどろきました、まるでホテルのようなです。ヘタな有料老人ホームよりもずっときれいで、これなら、入所されるにしてもショートステイやデイサービスを利用するにしても、要介護者も家族の方も共に満足されるに違いないと思いました。母の時にもこれぐらいきれいな施設であれば、あれほど後ろめたい気分を味わう必要もなかったのにと、母の姿を思い出してホロリ。

後ろめたい・・・というのは変な感情かもわかりませんが、あの環境に母を預けるのは結構な覚悟が必要だったのです。母は介護度は高かったのですが、認知症についてはそれほどひどいものではありませんでしたから、環境には最後の最後まで敏感でした。ですから、劣悪な環境の部屋で過ごしていた母に申し訳なく、ついつい「後ろめたい」気持ちに苛まれてしまうのです。

一般的な施設では、3人~4人部屋でベットの間をカーテンで仕切っているだけというのが普通です。認知症が進んでいれば環境を把握することが困難ですから、ご本人たちが苦痛だとは思うことはありませんが、少しでも環境を理解することができる人にとっては、わけのわからないことをつぶやく人、オムツをあてている人、夜中に徘徊を始めるといった人たちと一緒の部屋で過ごすのは苦痛以外のなにものでもありません。「個々人の人権を無視している」・・・そんな表現がぴったりかもしれません。

それに比べて、ユニット型の施設は個室になっていますから、プライベートな空間を確保することができます。介護つきのホテルという感覚でしょうか。ただしユニット型にも問題がないわけではなく、人によっては孤独感に苛まれてしまうこともあるそうです。そのため各部屋はホールを囲むようにできていて、寂しくなったらホールに出てきて、別の入居者たちとお茶を飲んだり談笑したりすることができるように設計されています。

月々1人6万円(国民年金生活者)~15万円程度(厚生年金生活者)で入居でき、介護も食事もすべてお世話してもらえるのですから、悪徳施設を選びさえしなければ、ユニット型の施設のほうが、はるかに快適に過ごせるように思います。特にこの施設は、中庭にを眺めれば芝生の緑が目に映り、森に囲まれていてたくさんの鳥の鳴き声も聞こえてくるという立地条件。施設を都会のど真ん中に作ると生活の刺激が目や耳から入ってくるため、高齢者の方たちが生き生きしてくる・・・という報告を聞いたことがありますが、自然の中で静かに過去を思うのも決して悪くないのではないかと、そんな気がしました。


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