家族が徘徊などの介護をする時には息抜きが必要

介護を続けるための家族の息抜き

2011年06月06日(月)

親の介護は心も体も束縛されているような感じがして、時々しっかり息抜きをしないと、道半ばで介護する側が倒れてしまうなんていうことにもなりかねません。私が今でも印象に残っているのは、本田桂子さんという方の介護日記です。父親の介護のことを書いているのですが、何を隠そう本田桂子さんというのはあの大作家、丹羽文雄さんのお嬢さんなんですね。『父・丹羽文雄介護の日々』という本を読み、あれほどの知識人だった丹羽文雄さんが認知症になり、家族に多大な労をかけたその様子を知り、人間というのは誰しもが老い、その老いを家族が引き受け、共に苦しむ時期が必ずあるのかもしれないと、自分を慰めたりしていました。

その本ですが、本箱の奥深くに入ってしまったようでみつからず、文章を引用することができないのですが、父親が徘徊しないように戸の鍵を高いところにつけるのですが、どうやって開けるのか、いくら工夫しても外にでてしまうという場面があったように記憶しています。不思議なもので、徘徊する高齢者には想像もつかないような「力」が残っているんですよね。普段一切立ち上がれないのに、徘徊する時だけはなぜかしっかりと歩いているとか・・・。私も施設でその様子を目の当たりにし、びっくりしたことがあります。桂子さんはご両親の介護をされ、ストレスのあまりアルコール依存症になり、結果的に介護疲れから過労死されてしまいました。丹羽文雄さんは100歳まで生きたのですが、桂子さんは介護の道半ば、65歳で亡くなられてしまったのです。訃報を耳にした時、人事とは思えませんでした。私もケセラセラ、そんな気持ちで介護をしないと共倒れになってしまうかもしれないと、かすかな危機感を覚えたものでした。


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