親の介護が辛いという相談

介護が辛いという家族からの相談

2011年06月09日(木)

ネットの相談コーナーには、介護についての相談がたくさん掲載されています。そのひとつひとつを読んでいると、介護放棄できない「善良」な人たちの苦しみが切々と感じられます。介護が嫌なら辛いなら放棄してしまうことだってできるのに・・・。介護度にもよりますし、また経済的な問題もあるとは思いますが、施設に全面的に任せてしまうということだって可能です。生活保護を受けている高齢者が入れる施設もあります。でもそれができないんですね。親の面倒を看るのが子供の役目、親孝行、そう思って律儀に介護を続けている間に、心の中にどんどん「滓」が溜まり、ついに行き場をなくしてしまうケースがあるようです。

こんな相談をネットでみかけました。(一部読みやすく文章を変えてあります)

「同居や24時間介護されている方には、お恥ずかしい相談ですみません。ホームにいる母を月3回程、通院や買い物のために自宅に連れ帰っています。勝気な性格の上にジコチュウということもあり、認知症の症状がみられ、車椅子になった今でも、私のすることなすこと気にいらず、文句と罵声を浴びせてきます。ホームに対しても愚痴ばかりで我慢できません。私自身の心身そして家庭や経済的不安もあって、最近では感情がコントロールできず車椅子を蹴ってしまうこともあります。虐待だとは思うのですが、私も母から言葉の虐待を受けているのです。ホームに送り返した後は反省といらつきと疲労で涙が止まりません。プロに相談すると「お母さんは病気なんですから、タンタンと聞き流しましょう」と、教科書に書いてあるようなことばかり言います。それができないから辛いのです。通院などは家族がしなければならないので、母と会わないわけにはいきません。死んでくれればいいのにと思ってしまうこともしょっちゅうです。兄は一切来ません。私は人間として失格なのでしょうか、親不孝なのでしょうか」

それに対して、介護を体験されている方たち数名から回答が寄せられていました。ひとつだけ挙げてみます。

「重度の認知症と診断された父親を自宅で介護しています。介護度4で、週2回のデイサービスに通っていますが、このままでは家族ともども共倒れになるからと、周囲から施設への入所を勧められています。でも私にはできません。日々の私への暴言を聞き流すことができず、私も言ってはいけない言葉を口に出してしまいました。温かい言葉を他人でなく当人に言ってもらいたのです。一言でも暖かい言葉を最後に聞ければと思い、今懸命に我慢して介護しています。つらい介護をしているのはあなただけではありません、お互いにがんばりましょう。」

そう、介護のつらさは介護している人にしかわからないのですよね。社会福祉士のマニュアルには、認知症への家族の対応策などが書いてありますが、家族の思いは複雑でマニュアルどおりにはいきません。若い職員ばかりの施設に行くと、人生経験のないこの人たちに介護する人の気持ちがわかるのだろうかと思うこともしばしばです。私自身、職員の対応に疑問を持って自ら福祉を学んでしまったわけですが、学んでも学んでも、母の介護に対する自分の心の解決を図ることはできませんでした。


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