施設で介護の実習

施設での介護実習

2011年11月08日(火)

探し物をしていたら、本箱の奥のほうから「社会福祉援助技術現場実習簿」なんていうものがみつかりました。社会福祉士の資格を取るためには、福祉施設で二週間の実習をしなければなりません。その時の実習ノートです。私は特別養護老人ホームを選びましたが、知的障害関係施設、身体障害関係施設、児童福祉関係施設などから選ぶことができます。

私の選んだ施設では、軽度の認知症と重度の認知症の方たちとが別棟で生活していました。最初の一週間は軽度の認知症の方たちが生活しているA棟で、後半はB棟での実習でした。初日の実習記録にはこんなことが書かれていました。「表情の乏しい高齢者や意思の伝わりにくい利用者に対して、最初はどうしても事務的にしか声がかけられなかったが、利用者が笑顔を見せてくれたとき、この仕事は対人間なのだということを改めて思った。人は心と心で通じ合うもの。どれほど利用者が重度の認知症であっても、そうなのだと思う。実習期間の間、このことを忘れずに心の隅に置いておきたい。」

人と人は心で通じ合うもの・・・これは施設での実習の間ずっと思い続け、実践していたことでした。重度の認知症の方であっても、こちらの気持ちは通じていたと思います。でもこれは綺麗ごとかもわかりません。要介護者が他人だから言えることだったのかもわかりません。

自宅での介護では、「なにもわからない」ということが、むしろ介護する側にとって楽だったりもするのですよね、それが正直な気持ちかもしれません。いわゆる「まだらボケ」の方を介護するのはとても辛いことで、24時間相手の気持ちに寄り添っていようとすれば、自分を追いつめてしまうことにもなりかねません。時に「悪い人」になることも必要なのです。


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