親の介護は子供の義務なのか、犠牲なのか?

動物が慰めてくれる心

2011年12月26日(月)

母のお世話になっていた施設には黒いワンちゃんがいました。母は無類の動物好きでしたので、このワンちゃんの姿を見かけるたびににっこりしていました。このワンちゃん、施設の門の前に捨てられていたそうなのですが、動物好きだった職員が拾い、施設長さんも要介護者の心の慰めになればということで、正式に施設で飼うことになったのだそうです。時々中に入れてもらい、部屋で過ごしているそうですが、入所されていらっしゃる方にとっては心の慰めになるらしく、一日中傍にいて撫ぜ続けている方もいるのだとか。その時の表情はいつになく穏やかだそうです。

「アニマルセラピー」という言葉があります。高齢者福祉施設ばかりではなく、昨今、いろいろな医療現場でも実践されているようですが、犬や猫、あるいは馬といった動物をクライアントに引き合わせ、直接触れるなどして動物との交流をしてもらうという取り組みです。生存への意欲が低下していたクライアントの生きる意欲が向上したり、面倒をみようと積極的に動くなど、心身への効果がかなり期待できるようです。動物とのふれあいって、人間にとってとても大切なことなんですね。施設実習の時に「一度でいいから部屋に犬を連れてきて。もう一度犬を撫ぜてみたい」と入所されている方から頼まれたことがありました。施設に伝えましたが、その願いは叶いませんでした。その方の寂しい気持ちにそっと寄り添ってくれる犬・・・撫ぜさせてあげたかったと残念に思っています。


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