予防介護で杖なし生活

杖より先に介護予防

2012年01月16日(月)

掃除をしていたら、母が使っていた杖が玄関の片隅から出てきました。杖に必死でしがみついて歩いていた母の姿が思い出され、ちょっと切ない気分になってしまいました。杖というのはいったん使うと離れられなくなってしまうようで、母はそれまで杖がなくてもなんとか歩けていたのに、杖を持ってからというもの、絶対に杖を手放そうとはしなくなりました。確かに足元がおぼつかなかったし、よろけたりした時にとても不安定だったので杖なしの生活は無理だったとは思いますが。

でもでも、人間って頼るものが増えてゆくと、自分の力でなんとかしようとする気持ちがどんどん萎えてしまうような気がしたりもします。母も杖をつき始めてから姿勢が悪くなり、前のめりに歩くようになりました。人間って、背中を伸ばして歩かなければ歩けませんよね。前傾の姿勢ではつんのめってしまいますもん。ところが杖に頼れば、どんな姿勢でも歩けてしまう。だから杖依存の姿勢になっていってしまうのです。でも、それじゃあ、どうする?

杖が必要になっているのに杖をつくなとは言えませんし、介護する人が要介護者に肩を貸し続けるわけにもいきません。というわけで転ばぬ先の杖、「介護予防」に思いを馳せておきたいのです。介護予防というのは、要介護の状態になることをできるだけ防ぎ、あるいは要介護の状態をそれ以上悪化させないよう、できる限り自立した生活を送るために必要な予防策を講じることを言います。身体を動かさないでいればさらに体力が落ち、生活機能が低下してゆきますから、身の回りのことはできるだけ自分でするようにして、モノにあるいはヒトに頼らないという気持ちと体力を保持できるよう、若い頃から備えておきたいものです。

でも・・・介護予防の心がけを忘れちゃダメと、いつか老後を迎える自分にも言い聞かせているのですが、人間なんてどんな状態で年を取るのかわかりません。介護が必要になったからといって、自己責任を追及されてもなあなんて、つい思ったりも。


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