親の介護は子供の義務なのか、犠牲なのか?

認知症は病気

2012年01月29日(日)

アルツハイマーというのはれっきとした「病気」ですが、それって案外最近になって認識されたことのように思います。ちょっと前までは、アルツハイマーも脳血管性認知症もすべてひっくるめて、「痴呆」とか「ボケ」などという言い方をしていました。そういう言い方には現状を認識できなくなってしまった高齢者の、老いてゆく姿に対するある種侮蔑的な意味合いが含まれていたように思います。

認知症が病気だという認識がないと、介護者は「しっかりしてよ」という苛立ちの感情を、要介護者にぶつけてしまうことがあります。気丈だった親が自分のいる場所がわからなくなる、子どもを見分けることもできなくなる、徘徊を始め排泄の失敗をする・・・そうした変化を目の当たりにすると、どう対応してよいのかわからなくなり、結果的に介護する側が追い詰められ、介護虐待が起きたりするのです。

認知症が病気だとしたら?要介護者が病人だわかったら?もう少し気持ちに余裕ができるのではないでしょうか。少しでも症状が軽減するようにと、あるいは治るようにと努力するのではないでしょうか。まだ生活にそれほど支障がない「軽度認知障害」の段階に運動や食事の工夫をするなどすれば、「認知症」への移行を遅らせることができます。アルツハイマー病も医学が進歩して治療法が確立されつつありますから、内科的、外科的な疾患を持つ患者と同じような視点で認知症を捉えると、少し違った対応ができるかもしれません。反省の気持ちも込めてなんですが、そう思います・・・。


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