介護は相手の求めに応じて

介護は求めに応じて

2012年02月06日(月)

きのうの昼間、近くのスーパーに行った帰りのことです。スーパーの屋外駐車場に戻るためには2車線の道路を渡らなければなりません。渡ろうと思って歩道まで行くと、歩道脇の道路にかがみ込んでいる男性の姿が見えました。作業服のようなものを着ていたので、草でも取っているのだろうと思って通り過ぎようとしたのですが、よく見ると倒れているのです。杖が横に落ちていて、動かない体を必死で動かして立ち上がろうとしているところでした。「大丈夫ですか?」と聞くと「大丈夫です」と。「お手をお貸ししましょうか」と言うと「いいです」と。どうみても「いい」とは思えない状態だったのですが、交通量もなく、危険な場所ではなかったのでひとまずその場を離れました。

もし私が同じ立場だったら・・・と思ったのです。きっと、誰にも起き上がれない自分など見て欲しくないと思うに違いないと。高齢のその男性、背丈は180センチぐらいあり端整な顔立ちをされていました。プライドを持って生きてこられた印象がありました。安易に手を貸せば自尊心を傷つけてしまいそうな感じです。誰しも認めなくない老い、それを認めざるをえない道路での転倒、起きあがれない自分。そんな姿など、たぶん誰にも見られたくなかったのではないかと思います。男性からは見えない場所で様子を窺っていました。ようやく立ち上がった男性を確認してその場を去りましたが、こういう時の援助って難しいんですよね。手を貸すということ、それはもちろん親切心からの行動ですが、相手が何を求めているのかを見誤ると「余計なおせっかい」でしかなくなってしまうことがあるんです。介護の基本というのは相手の求めには応じるけれど、余計なおせっかいはしないということなのかな。


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