褒め言葉で母の介護を乗り切る

母の介護が頑張れたわけ

2011年09月28日(水)

ある日のこと、母の手を握ると母が一言「わあ、あったかい手。あなたは心が冷たいから手が暖かいのね」と。母の介護に明け暮れていた私でしたから、その言葉を聞いた時にはとてもがっかりしてしまいました。でも不思議と怒りの感情は湧き上がりませんでした。母は元気な頃から人の悪口が大好きという人。母が人を褒めているのを聞いたことがないというぐらいなんですから。(そんな環境で育った私は、やっぱりどこか人を見る目が歪んでいるかもしれないと思う昨今・・・トホホ)

長い年月、親の介護から解放されずにいる人たちは、そのほとんどが精神的に追い込まれています(もちろん肉体的にもです)。こんなにがんばっているのに誰も褒めてくれない、誰も理解してくれない・・・私の人生はどうなっちゃうの?と、心のどこかで悶々とした思いを抱きながら過ごしています。人から褒められることを求めるなんておかしいじゃないと思う人や、親の介護は子供の義務、やって当たり前・・・と思う方もいるかもわかりませんが、でもでも、人間っていうのはそうそう割り切れるものではないのですよね。

そんな介護者に対し、周囲がほんの少しでもその労をねぎらう言葉をかけてくれると、それだけで、またがんばろうという気持ちになれたりもします。もっともっとがんばろうと思うのは、介護されている本人から「ありがとう」と言われた時なんですよね。母も時に憎まれ口をききはしたけれど、ありがとうという言葉を何回も何回も言ってくれました。だからなんとか頑張れたのだと思います。


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