母の言葉が介護を左右

母の言葉と介護

2011年10月06日(木)

急に寒くなりましたね。おかげで風邪を引いてしまいました。私は小さい頃とても体が弱く、扁桃腺を腫らしては40度近い高熱を出し、一週間近く寝込んでしまうというような子でした。お医者さんは家に往診してくれるのですが、黒いかばんを持って現れるお医者さんが大嫌い。「帰れ、帰れ」と熱にうなされながらお医者さんに悪態をついていたそうです。母はりんごをすってくれたり、おかゆを作ってくれたりと、それはそれは献身的に看病をしてくれていました。

ところがある日、虫の居所が悪かったのでしょう、母が「ああ、いやだ、病気ばかりして面倒くさい子。こんなことなら私が死んでしまったほうがいいぐらい」と面と向かって私に言ったことがありました。その言葉が何十年も経った後、母の介護をする私の心を揺さぶり続けたのです。「介護なんてしたくないのよ、ああいやだ、介護するぐらいなら、私が死んだほうがよっぽどラクかもね」と、母に対して実際には言葉にすることはありませんでしたが、母が言った言葉をそっくり母に返している自分がいました。

とっくの昔に忘れていた言葉、それどころか、その時には大した悪意も感じることもなかった言葉だったのに、子供の心というのは怖いものです。ずっとずっとどこかしらに傷となって残っていたのでしょう。何気なく口にしてしまう言葉・・・それが、介護の明暗を分けてしまうことになりかねないようです。


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