母のお風呂はデイサービスで

お風呂が嫌いだった母

2011年09月21日(水)

母は年を取るにしたがって、お風呂に入りたがらなくなりました。私が小さい頃は夕方には必ずお風呂に入り、それから夕飯の支度をしていましたから、まだ乾かぬ洗い髪で台所に立っていた母の姿がとても懐かしく思い出されます。それがいつしかお風呂嫌いになってしまったのです。だんだん面倒になってしまったのでしょうね。

母は人一倍汗っかきでしたから、夏場は一日で汗の臭いがしてしまい、お風呂に入らないとすぐに怪しい臭いが母の体から漂ってきます。「お母さん、臭う」と言うと「なんにも臭わないわよ」と怒りだすので、すんなりお風呂に入ってもらうことはできませんでした。でもその問題はデイサービスを利用することで解決しました。デイサービスは週に3日利用していましたが、利用する日は必ず介助をしながらの入浴サービスがありましたから、帰ってくる時にはシャンプーのいい匂いがして、その匂いをかぐと、小さい頃の母が戻ってきたような気がして愛おしくさえ感じるぐらいになったのです。

ところが、介護度が増してオムツが必要になってくると、今度はオムツの臭いに悩むことになりました。どんなに頻繁に取り替えても蒸れた臭いは避けられませんでしたから、汗と尿の混ざった臭いがうっすらと部屋に漂います。次第に、私たちがくつろぐ居間にはいて欲しくないと思うようになってしまいました。夫への遠慮もありました。臭いがつくことが心配で、座り心地の良い布製のソファには座らせず、ちょっと固い皮製のほうのソファに座らせたり。もっと優しい気持ちになぜなれなかったのでしょう、ほんとうに意地悪な娘でした。母はきっと、私が母を避けていることを感じていたに違いありません。どんな気持ちだったでしょうね・・・寂しかっただろうなあ、心細かっただろうなあ。後悔してもどうにもならない後悔を繰り返しています。

・・・・ごめんね


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