親の介護を住み慣れた土地でしようとすると・・・

住み慣れた土地での親の介護

2011年09月07日(水)

台風12号の被害に遭われた皆様に、まずは心よりお見舞いを申し上げます。東日本大震災でダメージを受けたばかりなのに、今度は和歌山、奈良を初めとした広範囲に渡る地域で台風が猛威をふるい、たくさんの方の命が奪われました。どうなってしまったのでしょうね、日本・・・。きょうの新聞に、50代の男性が、90歳の母親を安全な場所に避難させようと高台にある知人宅に預けたところ、安全なはずの高台が土砂崩れに遭い、知人もろとも母親が行方不明になってしまったという記事がありました。男性の気持ちを思うと胸が詰まります。男性は独身で、90歳の母親と二人暮らしだったそうです。想像でしかありませんが、男ひとり、母親を大切に介護されていたのではないでしょうか。

大きな被害に遭った和歌山県新宮市では被災者の支援が始まったそうですが、この市では人口の30%が65歳以上の高齢者なのだとか。過疎化した土地に残されている高齢者・・・。こうした災害に遭った時、残された高齢者の方たちが避難するのは大変なことだと思います。もし最晩年の母が災害に遭って避難しなければならなくなっていたとしたら、自主的に逃げるなんてとても無理な話で、家の中で怯え、竦んでしまっている母の姿が見えるようです。

生まれた土地を離れたくないという親。その親を見守ろうと思ったら土地を離れるなんてとてもできません。その結果が「介護離婚」や「介護離職」につながってしまうのかもわかりません。もしそうなったら、親の介護のために自分が犠牲になってしまったという気持ちが少なからず働いてしまうのではないでしょうか。親の存在が自分の人生のネックになってしまっていると、たぶん私ならそう思ってしまうような気がします。私は幸い「介護離婚」「介護離職」という言葉のお世話にはならずに済みましたが、それでも親の存在を疎ましく思ったことがあるのですから。

他人には薄情な娘だと思われるかもわかりませんが、介護経験のある人の中には、こうした感情を持ってしまったという人が少なからずいるのですよね。それは親にとっても子にとっても不幸なことなのだと思います。親亡き後深く深く後悔するのですが、時すでに遅しなのです・・・。


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