介護する人に感謝の言葉と気持ちがあれば

感謝の気持ちがあれば

2011年07月10日(日)

人って、いろいろな性格がありますよね。私の友人の母親はなにかにつけて「ありがたいありがたい」と、いつも口癖のように言っていたそうです。80何歳かで亡くなられたのですが、その前の数年は認知症で娘の顔もわからない状態でした。実家は九州、友人は関東に住んでいます。お姉さんが介護をしていたのですが、「ありがたい」という言葉のおかげで、家族ばかりか施設の職員からも慕われ、幸せな晩年を送ったようでした。友人がたまに実家に帰るとそのたびごとに、「どちらさまか存じ上げませんが、親切にしてくださってありがとうございます」と言われたとかで、「誰でもかまわず感謝しちゃうのね」と苦笑していました。

母親を亡くされて後、友人はご主人のお母様、つまりお姑さんの介護をすることになりました。ところがこのお姑さん、彼女の母親とは正反対で不平不満ばかりを言うタイプだったのです。何をやっても感謝の言葉を口にしないどころか、なんでこうなのかと、友人をなじり文句を言うばかり。もちろん誰でも(たぶん)感謝の言葉が欲しくて介護をしているわけではありませんが、「ありがとう」の一言があれば、介護するほうもがんばろうという気持ちになれるといういものですよね。結局、友人はお姑さんに対して憎しみばかりが増し、最後にはわざわざ2階をお姑さんの部屋にして、1階にはそう簡単には降りられないという意地悪までしてしまったのだそうです。お姑さん亡き後、「私はなんていうことをしてしまったのだろう」と、泣いて私に訴えてきました。

そういう行動を取ってしまった気持ち・・・理解できないではありません。私の母も感謝をあまり口にしないタイプでしたから。でも、心の奥深くで、いつも私に感謝していたということを、母亡き後姉の口から聞いて、後悔では済まないほどの後悔の気持ちに苛まれました。友人と同じ苦しみを私も味わったのです。


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