地域の福祉と家族介護

家族の介護と地域の福祉

2011年09月20日(火)

私の住んでいる市の人口は9万人チョイ。どこでも大差ないのかもしれませんが、昔からの農家がある地域と、マンション群が建ち並ぶ開発最前線の地域、そして小奇麗な建売住宅だけが整然と並ぶ地域・・・そういう組み合わせでできています。先日、市の議員さんと地域福祉のことでちょっとお話をする機会がありました。議員さん、目の前に建っているマンションを指差しながら「あのマンションだけで、今年に入ってから2件の高齢者の孤独死があったんですよ」と。

まだ建てられて3年目で、孤独死に至ってしまうような高齢者がたった一人で転居してきたとはとても考えにくい高層マンションです。夫婦で転居してきたのに連れ合いを亡くされ、その結果孤独死してしまったとか、あるいは家族と共に転居してきたが、何らかの理由で一人になってしまったといったことなのかもわかりません。いずれにしても、孤独死という言葉がそぐわない場所なのです。

市議さんがおっしゃるには、市内には介護を必要とする障害者や高齢者が、満杯状態の福祉施設から断られて在宅を強いられ、その結果、介護の負担を厭う家族から虐待されケースもあるのだとか。特に農村地帯では、親を施設に入れることに対して周囲から厳しい目を向けられることもあり(「親の介護は子がして当たり前」の世界なのです)、手に負えないほどの要介護状態であっても家族が介護し、共倒れしてしまうことがあるようです。

まだこれほど開発が進んでいなかったころの話ですが、近隣農家で夫に農薬を飲ませ、妻も自殺してしまったという事件を耳にしています。これは在宅での老々介護がもたらした悲劇でした。

地域すべての要介護者を把握するのは大変な作業になるとは思いますが、行政が地域に潜在している要介護者の掘り起こしを行い、その上で福祉サービス対策を練ってゆく必要がありそうです。そのためには、まず福祉に特化した調査員を増やす必要がありますが、福祉に関してはとにかくお金が出ない。そのため、そうした要員を確保することができないのだと市議の方が嘆いていました。

消費税=社会保障税・・・どじょう(というよりガマガエルだと思うんですけど)首相も増税についてそんな言い訳を始めているようですが、社会保障の質が上がったなんていう話、消費税が3%になった時も5%になった時も聞いていませんよね~。


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