介護する人に言葉をかける時

介護する人にかける言葉

2011年07月07日(木)

親の介護をしている友人や知人に対し、あなたならどのような言葉がけをしてあげますか?「親孝行ね」「親の介護ができるなんて幸せね」「がんばって」「死んで欲しいと思うなんて、罰が当るわよ」「いつまでも長生きしてくれるといいわね」「大切にしてあげなくちゃだめよ」・・・こんな感じでしょうか?どれも私が実際にかけられた言葉です。親切心からくる温かい言葉ばかりですし、介護している娘への労わりの言葉でもあるのは十分にわかっていたつもりでしたが、介護している身には、このどれもが思いもかけず重荷になっていました。

親孝行をしているつもりだったのにもう限界なのよ・・・親の介護はもういや、解放されたいの・・・がんばるって、いつまでがんばればいいの?・・・死んで欲しいって、時々そう思ってしまう自分が嫌になっているのに・・・このままの状態で長生き?・・・大切にしたいけれど、時々イヤになって逃げたくなるの・・・。心の中はそんな反論でいっぱいになってしまっていました。

福祉では「援助技術」を勉強します。苦しんでいる人の感情にどう沿えばいいか、どう手助けをしていくか、そういう技術を学ぶ学問です。教科書には、苦しい胸の内を吐露するクライエントに対しては、意見をしたり自分の考えを述べたりしないで、むしろ鸚鵡返しを繰り返すほうが良いと書かれていました。「苦しい」と訴えられたら「そう、苦しいですよね」、「死にたい」と言われたら「死にたいのですか、辛いですね」といった感じです。へたに励まされるより、あるいは親孝行をお説教されるより、確かにこのほうがずっとずっと気が楽になるかもわかりません。介護者の心理は介護した人にしかわからない、そんな気もします。


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