車椅子で寝たきり?

車椅子

2011年10月18日(火)

母は杖をついてはいましたが、最後まで自力で歩くことができました。でも私に急ぎの用事があるような時には、ゆっくりした母の歩行ペースに合わせるわけにもいかず、ついつい車椅子を頼ってしまうことがありました。(東京都)大田区に住んでいる友人は、歩行困難になられたお母様の介護のために区から車椅子を借りていて、私にもよく「車椅子を借りればラクよ」と言って勧めてくれていました。私の家はバリアフリーとはいえ、車椅子が出入りできるような家のつくりではありませんから、自宅で車椅子を使うことはできません。

車椅子の利用はもっぱらスーパーや施設に限られていましたが、最後まで車椅子に頼りきらなかったのは、ある意味正解だったような気もします。自力で歩かなければならなかったからこそ、寝たきりにならずに済んだのですから。入院したら「寝たきり」になってしまったという話をよく耳にしますが、高齢者というのはたった3日寝ただけも寝たきりになってしまうことがあるのです。いわゆる「廃用症候群」というヤツですね。

「廃用症候群」というのは、使わないでいる体の部分がどんどん衰えてゆき、まったく使い物にならなくなってしまう状態を言います。健康な人でも安静にしているとたちまち筋力が低下するのがわかりますが、具体的には1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%もの筋力が低下してしまうのだそうです。筋肉の萎縮や関節の拘縮というのはあっという間に進行してしまいますから、高齢者が「寝たきり状態」になってしまうのも無理はありません。寝たきりになってしまえば、介護者のみならず要介護者にも大変な負担がかかりますから、まずは予防です。残存能力を最大限に生かし、維持するために、動けるかぎり多少無理をしてでもリハビリのつもりで動いてもらってください。なんだか惨いことをしているような気持ちになるかもわかりませんが、それが「愛情」だと信じましょう(;´Д`)/



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