お風呂が嫌いだった母もデイサービスの利用で清潔に

お風呂が嫌いになった母

2011年08月04日(木)

夏になると、母の体臭のことを思い出します。母が若かった頃は、つまり私が子供ころは、夕食後には必ずお風呂に入り、濡れた髪のまま、私たち子供と一緒にゲームを楽しんだり、テレビを観たりしていたという印象がありました。その昔、NHKで『歌の絵本』という番組があって(今もあるのかな?)、真理ヨシコさんがとても愛らしい顔でこんな歌を歌っていました。「お母さん なあに お母さんていい匂い 洗濯していた匂いでしょう シャボンの泡の匂いでしょう」。私はこの歌が好きで、小さい頃よく口ずさんでいました。私の母にもこんなイメージがあったのです。清潔な香りのする母。

ところが晩年の母は人一倍お風呂が嫌いになってしまい、放っておけば1週間でも二週間でもお風呂に入らないという、とても不精な女性になってしまいました。夏場は大変です。臭うからお風呂に入ったほうがいいと言っても、「臭いなんかまったくしないでしょ。臭い臭いってほんとうに失礼ね」と言い張り、頑としてお風呂に入ろうとしないのです。この問題が解決したのは、要介護になり、デイサービスを利用し始めてからでした。デイサービスに行くと、職員の方たちが巧みにお風呂に入れてくれるのです。施設から帰ってくると、シャボンの匂いのする母に戻っていました。清潔でいることに鈍感になっていった・・・これは認知症の初期の症状だったのかもしれません。


QLOOK ANALYTICS