介護度や生活に応じて各種の老人ホームに入所する

老人ホームに入所する

2011年06月24日(金)

高齢者が入所(ちょっと嫌な言葉だと思うのですが、一般的に入居とは言わないようですね)できる施設には、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホーム(A型・B型)、有料老人ホームの4種類があります。特別養護老人ホームは65歳以上で介護が必要な方が「介護認定」を受けた上で入所できます。養護老人ホームは主に経済的理由(介護する方が生活保護を受けているなどのケース)で自宅での生活が困難な方が、軽費老人ホームは家庭的あるいは住宅事情などにより家庭で生活できない方がそれぞれ入所することができます。有料老人ホームはご存知のとおりで、入居金は100万円から数億円までいろですが、経済力に応じて終の棲家を自分自身で選ぶことになります。有料老人ホームに入所できる高齢者は恵まれている・・・と思うのですが、入所された方の気持ちはどのようなものなのでしょう。

母の友人が、80歳を超えてから高級な有料老人ホームに入所しました。連れあいを70歳代で亡くされたのですが、老後の心配はまったくないという恵まれた暮らしぶりでした。ところが体は否応なく衰えてゆく。それなら誰の手も煩わせないうちにと、老人ホームへの入所を決意したのです。贅沢な有料老人ホームでしたから、そうした環境に身をおけることを羨ましくさえ思っていたのですが、ご本人にとっては、豪華であるかどうかはもはや関係なく、老人ホームに入所したということそのものが受け入れ難いことになってしまっていたようでした。

ある日、母宛に手紙が来ました。「連絡は一切しないで欲しい。誰とも会いたく、話したくない。」といった内容でした。母とは親友以上の仲だったのに・・・。いえ、親しかったからこそ余計にそう思ったのかもしれません。若い頃から人一倍プライドが高かったこの女性、たとえ豪華なホームであっても、そこに入所しなければならなくなった自分を受容できなかったのだと思います。もうとっくに亡くなられていると思うのですが、それきり消息がわかりません。


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