プライドが邪魔する介護

プライドと福祉

2013年01月27日(日)

親がお偉いさんって(上っ面名価値観かもわかりませんが、たとえば学校の校長先生とか、なんとか議員さんとか、どこかの社長さんとか)、子どもとしてはちょっと自慢したくなってしまいますよね。周囲も「恵まれた子」だと思って羨ましく眺めているかもわかりません。ところが・・・このお偉いさんの親が高齢化して自立が困難になった時、これが本当に大変なんです。とにかくプライドが高いですし、実際、生活もセレブだったりしますから、福祉サービスなんてものを容易には受け入れようとはしないのです。

認知症が出始めたり、足腰が弱って歩行が困難になって家で毎日お世話することが困難になった時、週に1~2日ぐらいデイサービスを利用してもらおうと介護保険を申請したものの、本人がテコでも動かず、「あんな所に行くのはいやだ。」と抵抗して、家族もケアマネージャーもほとほと困ってしまうというケースが最近とみに増えてきています(団塊の世代が増えてきたこともあるのでしょうか)。

こういう時には、肩肘張らなくてよい環境の中で自然に生きてきた方のほうが、環境の変化を容易に受け入れられるようですし、また受け入れようと自分の気持ちを抑えたりすることがあります。本人の身になれば大変な思いを抱えているのかもわかりませんが・・・。

プライドもお金もあるなら有料老人ホームに入所しては?と思われるかもわかりませんが、国が目指している基本はあくまでも在宅で生活することなんですよね。家族も、有料とはいえ施設に入所させることに抵抗がありますし、本人もできるだけ自宅で家族と一緒にいたいと思っていますから、そうなると、地域の福祉サービスを利用しながら家族が背負う介護の負担を減らしていく方法を考えるしかありません。


人間は誰しも老いるし、最後まで一人で生ききることも難しいと思います。周囲に迷惑をかけまいと思うなら、「老いた時にはプライドを捨てる」覚悟も必要なのかもしれません。本当は、個々のプライドを尊重できる態勢を整えるべきなんだろうと思うのですが、残念ながら福祉の現場は相変わらずのチイチイパッパ・・・意識を変えるのは難しそうです。


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