介護のために親と同居するときの問題点

親の介護と同居

介護しなければならない親と同居することになった場合、同居する前に、さまざまな問題点を洗いだし、家族と話し合い、検討しておく必要があります。誰が主に介護をすることになるのか、あるいは、家族それぞれがどういう役割分担をしてゆくのかとなど、細かい取り決めをしておくことで、後々のトラブルを回避することができます。特に、介護は多くの場合、女性に大きな負担がかかります。夫の親の場合も、妻が介護のほとんどを担うケースが多く、それが不公平感となって介護離婚などの深刻な問題に発展する可能性があります。

在宅で親を介護する

元気なうちはそれぞれ別所帯で暮らしていた親世代・子世代が、親の介護が必要になったことをきっかけに同居するというケースが増えています。積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所が2010年に行った、中高齢層(55~69歳)の「介護と同居に関するアンケート調査」によれば、高齢の親などがいて今後介護が必要になるだろうと思われる人のうち、61%が親の介護を契機に同居を検討しているそうです。

同居のスタイルとしては「親を呼び寄せ同居」32%、「親のところに自分たちが同居して介護」24%、「新しく別の場所に同居して介護」5%の3通りで、親を自宅に引き取り、在宅で介護をしようという人が全体の3割にのぼります。


介護に適したバリアフリーの住宅

介護が必要な高齢者には、1)不自由ながら歩行できる、2)車椅子での移動が可能、3)寝たきりという3つのケースが考えられます。いずれの場合も、同居するにあたっては事故のないよう、また、介護する人の労力を削減する意味でも、バアフリーの住宅に改造するなど、住みやすい住宅環境を整える必要があります。

ほんの数センチの段差でも、足元のおぼつかない高齢者にとっては危険で、転倒などという事故にでもなれば、それが引き金となって寝たきりになってしまうこともあるのです。また、トイレのドアが狭ければ、車椅子でトイレに入ることができないということになってしまいます。こうした住宅での介護は、結果的に介護する側にかなりの負荷がかかってしまうことになりかねません。介護しなければならない親との同居では、こうした準備が必要になることも念頭に入れておきましょう。


介護費用の負担

バリアフリーへの改造や、より良い福祉サービスの利用など、在宅で親を介護するにあたっては想像していた以上に、経済的な負担がかかることがあります。特に80 歳以上の親を介護している場合には、同居している子世代は介護に専念しなければならなくなり、その結果、仕事を辞めなければならないという事態に追い込まれることもあります。

介護貧困に陥らないためにも、将来的に親を自宅で介護しようと考えているのであれば、早めに「介護関連の費用は本人に負担してもらう」ということを親に伝え、準備しておいてもらうことも大切なことです。また、同居しない他の兄弟姉妹の金銭的負担についても、しっかりと話しあっておく必要があるでしょう。


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イラスト・わたなべふみ

ボテちゃんです。社会福祉士とホームヘルパー2級の資格を持っています。親の介護に悩む方のためのサイトを作りました。お役に立てれば幸いです。当サイトについてのご質問等は下記アドレス宛、メールをお願いします。

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