親の介護は女性の仕事?

親の介護と女性

親の介護は女性の仕事だという考え方が、社会の中ではいまだに根強く残されています。親の介護は、精神的にも肉体的にも、また経済的にもかなりの負担が強いられる労働なのです。誰からの協力も得られない状態で孤独のうちに介護を続けていれば、いつかしらいろいろな面での破綻が生じることになるでしょう。家族の協力が必要なのはもちろんですが、女性もまた、ひとりですべてを背負うおうとせず、公的な支援を利用するなどして、長期にわたる介護をうまく乗り切れる工夫をしてみましょう。

親の介護は女性の仕事?

「親の介護=女性の仕事」という考え方は、今なお根強く社会の中に残っています。親の介護をするのは息子ではなく娘、舅・姑の介護は息子ではなくその妻といったように、女性の介護が至極当然のことように受け止められているのです。住環境研究所が2010年8月に実施した「介護と同居に関するアンケート調査」によれば、親の介護をしている人の性別は72.2%が女性で、男性でわずかに19.5%にとどまっているそうです。親の介護は女性の仕事・・・というのが、どうやら通説のようです。


介護で女性の人生が左右される

親の介護を背負うのは、そのほとんどが40代から50代になります。この年代は子育てが終わる時期とも重なります。これまで子供にかかりきりだった女性が、ようやく自分の人生の再出発を視野に入れ始める時に、親の介護の問題が発生してしまうのですね。いつも自分ではなく、子供や親のために生きなければならない・・・「私の人生はいったい何なのか」というあせりと、あきらめ、怒りにも似た気持ちが生まれてしまうのも無理からぬことと言えるでしょう。

女性にとって、家族の介護が必要になって困ることといえば「ストレスや精神的負担が大きいこと」「家を留守にできない」「自由に行動できないこと」といったことなのだそうですが(厚生労働省・平成15年度調査)、こうしたことは、家族の協力や公的支援を受けることで、ある程度解決できる問題なのではないでしょうか。


男性にも介護に協力してもらいましょう

親の介護は、肉体的にも精神的にもかなりの負担が強いられる重労働です。女性ひとりの手に委ねれば、いつか追い詰められてしまうことにもなりかねません。ある調査によれば、女性が親の介護にストレスや疲れを感じた時に相談する相手はたいてい友人で、夫に相談する人はほとんどいないそうです。仕事があるから親の介護には関われない、関わる必要はないと思っている男性は意外と多く、女性もまた、そうした既成概念に縛られているのではないでしょうか。

男性(夫)に言っても仕方がないと思わず、男性にも積極的に協力を求めていきましょう。精神的に支えてもらえるだけでも、介護に対して前向きな姿勢を保つことができます。ひとりで介護のすべてを担うのはもはや時代遅れだと思ってください。家族にできるかぎりの協力を求めると同時に、手に負えない部分は、施設の利用やヘルパーなどの公的な福祉支援を積極的に利用して、負担をできるかぎり軽減するようにしましょう。それは介護する側がラクになるためでもありますが、同時に、介護される側が負い目なく介護してもらえるということでもあり、双方にとってのメリットになるのです。


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イラスト・わたなべふみ

ボテちゃんです。社会福祉士とホームヘルパー2級の資格を持っています。親の介護に悩む方のためのサイトを作りました。お役に立てれば幸いです。当サイトについてのご質問等は下記アドレス宛、メールをお願いします。

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