高齢の親の介護は普段から覚悟しておきましょう

覚悟しておきたい親の介護

一人暮らしの高齢者が増えています。連れ合いを亡くしたりあるいは未婚だったりと、一人で暮らしている理由はいろいろですが、案外多いのが、子供がいても一人で暮らしているという高齢者です。子供が同居を持ちかけても、子供の世話になりたくない、一人でいるほうが気楽だといった理由で拒否しているケースもたくさんみられます。高齢者の一人暮らしは危険を伴うことがありますから、体が思うように動かなくなったり介護が必要になれば、子供との同居も考えなければなりません。子供もまた、いつか親の介護をしなければならない日がくることを覚悟し、その時になってあわてることのないよう、介護にどう向かい合うか、家族などで話し合っておく必要があるのです。

一人暮らしの高齢者が増えている

一人暮らしの高齢者は、男女とも年々増加の傾向にあります。内閣府の『高齢社会白書』(平成22年版))を見てみますと、高齢者の人口に占める一人暮らしの割合は、1980年には男性4.3%、女性11.2%だったものが、2005年になると男性9.7%、女性19.0%と、25年前に比べてそのほぼ2倍にまで増加していることがわかります。一人暮らしの高齢者の多くが心配ごとや悩みごとを抱えていますが、その中でも特に、健康に対する不安や経済的な悩みが大きな比率を占めています。孤独死も他人事ではないのです。


親の介護には覚悟が必要

介護に関する調査では、親の介護をしているのは男性が22.4%で女性が77.6%にのぼるそうです。介護をしている子供の平均年齢は60.3 歳で、平均介護期間は48.3 ヶ月といいますから、老々介護とまではいかないまでも、60歳から4年あまりが介護に費やされることになるのはちょっと辛いところです。介護の必要な高齢者と、介護をしている人の続柄は配偶者が一番多くて30.6%。子世代では息子が11.2%、息子の嫁が30.4%、娘が24.9%になっています。「嫁」や娘など、女性が介護する率は、男性に比べてはるかに高くなっています。

「子どもは、親の介護を覚悟していなければいけないか」という質問項目では、実に64.0%の子世代が、介護は覚悟しておかなければならないと答えています。特に「情緒的支援」「身体的介護」、そして「経済的援助」について、覚悟をしておかなければならないと感じているようです。


親も子も老後を見据えて覚悟をしておく

いざ介護が必要になった時、子供がいれば安心かといえば、決してそうではありません。子供の立場にしてみれば、これまでの生活を、いろいろな面から変えていく必要に迫られますから、親の介護は少なからず子の生活に負担をかけることになるのです。こんははずではなかったと、親も子も思う結果になってしまうことも少なくありません。

60代から親の介護ということになれば、思った以上に精神的・肉体的な負担が大きくなります。いざという時にどこまで介護に関われるか、どこから公的支援に頼るかを、しっかり決めておく必要があるでしょう。親孝行のつもりで始めた介護だったのに、自分の人生が犠牲になっていると感じ始めたり、介護をしなければならない親を鬱陶しく思うようになれば、親も子も不幸です。子は親の介護をある程度覚悟しておくこと、そして親もまた、子の世代を当てにしなくてもよいよう、老後の準備をしておくことが必要なのです。


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イラスト・わたなべふみ

ボテちゃんです。社会福祉士とホームヘルパー2級の資格を持っています。親の介護に悩む方のためのサイトを作りました。お役に立てれば幸いです。当サイトについてのご質問等は下記アドレス宛、メールをお願いします。

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