親の介護がネックになって結婚ができない

親の介護と結婚

親の介護が必要になった時に結婚をしていなかったら・・・。親の介護を抱えたままで結婚するのはなかなか大変なことです。結婚相手が介護に理解があれば問題はありませんが、結婚してからの介護の負担を考えるとなかなか結婚に踏み切ることができません。

「シングル介護」という言葉

最近、「シングル介護」という言葉をしばしば耳にします。シングルというのは、未婚、離婚を含めた非婚者のことを指しており、結婚をしていないシングルがひとりで親の介護をすることを「シングル介護」と言っています。「シングル介護」は精神的・肉体的・経済的に負担が大きく、介護と仕事の両立が不可能になるなどして、時に介護貧困などに陥るケースもみられます。特に、結婚をしようと考えていたシングルにとっては、親の介護がネックとなって結婚が遠のいてしまう可能性もあり、人生設計が狂ってしまうことにもなりかねません。


自分のライフステージを組み立てる

子世代の多くは親が病気になる、寝たきりや認知症で自力で生活することが困難になり、介護が必要になるなどといったことは、まったくといってよいほど予想していません。まして親の介護が原因で、自身の人生そのものも見直さなければならなくなることなど想像もしていないでしょう。心構えも準備もありませんから、当事者になったときには、ただただ慌ててしまうことになるのです。

そうならないためには、普段から親の介護を想定して自身の人生設計を組み立てておく必要があります。ライフステージというのは、出生から、学校卒業、就職、結婚、出産、子育て、リタイアなどの人生の節目によって変わる生活区分を言いますが、年齢ごとの自分のライフステージを予め設計し、それぞれのステージに向けての準備を進めておけば安心です。たとえば、親の介護問題が起こりそうな時までに結婚しておこうといった目標を定めておけば、婚活の時期を決めることだってできるのです。


介護がネックで結婚できない

親の介護が必要になった時点で結婚をしていなかったが、いずれ結婚をするつもりでいるというシングルは多いのですが、実際のところ、親の介護が始まってからの結婚というのはなかなか難しいものがあります。

親の介護が終わってから結婚をするか、親の介護を抱えたままで結婚するかのいずれかになるわけですが、介護が終わってからの結婚は、たいていの場合50代、60代という晩婚。お相手を探すのはなかなか大変です。また、介護を抱えながら結婚しようと思えば、少なからず結婚相手にも介護の負担をかけることになりますから、よほど理解のある方にめぐり合わないかぎり難しいでしょう。でも最近では、中高年のための結婚相談所も増えてきていますから、介護が終わった時点での結婚も、十分にチャンスがあります。介護=結婚できないと決め付ける必要はありません。



親と子の幸せを模索する

親の介護というのは先の見通しがまったく立ちません。ですから、結婚へのあせりの気持ちと、親の犠牲になっているという気持ちの間で心が揺れ、その葛藤で追い詰められてしまうことにもなりかねません。

親の介護のために結婚をあきらめなければならないというのは、親にとっても子にとっても不幸なことだと思います。介護される親は、自分がいるから結婚できないという負い目を子供に持ちながら生活することになりますし、子供は親の存在を疎ましく思いながら暮らすということにもなり兼ねないのです。お互いの中でそうした気持ちが働いているかぎり、介護は苦悶の連続になってしまいます。「犠牲になっている」という気持ちが強くなってしまったら、親は親、子は子という割り切りが必要になってきます。公的な支援を受けることは、お互いの幸福のための選択肢のひとつでもあるのです。


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イラスト・わたなべふみ

ボテちゃんです。社会福祉士とホームヘルパー2級の資格を持っています。親の介護に悩む方のためのサイトを作りました。お役に立てれば幸いです。当サイトについてのご質問等は下記アドレス宛、メールをお願いします。

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